民泊の運営をするにはどうすればいい?物件の探し方を解説!
ホテルや旅館に代わる新たな宿泊先として人気の民泊ですが、高収益性などの面から投資対象としても大いに注目を集めています。ただ、民泊運営を始めるに当たっては、必ず民泊に使用しても構わない物件を選ばなくてはなりません。この記事では、どのような物件が民泊に使用できるのか条件を確認したうえで、おすすめの民泊可能物件の探し方を紹介していきましょう。
民泊可能物件とは?まずは民泊OKの物件を探す必要がある
民泊可能物件とは、転貸(いわゆる又貸し)を行うことがオーナーより認められている物件を指します。転貸(又貸し)とは、賃貸中の物件をさらに第三者へと貸し出す行為で、民法上でも明確に認められている契約形態の一つです。合法とされる転貸借契約ですが、現実には転貸を行うことで、家賃滞納が起きたり、その責任の所在が曖昧になったりと、トラブルの引き金となるケースが少なくありません。そこで余計な問題を回避するために、予め「転貸不可」条項を賃貸契約書に定めるオーナーが目立っています。
こうした事情もあり、民泊経営を検討する最初のステップとして、オーナーから転貸許可が出ている物件なのかどうかを確認しなければなりません。もし、無許可で民泊経営を行うようなことがあれば、見つかり次第、契約違反で退去などを余儀なくされる可能性があります。また、民泊可能物件と契約できたとしても、実際に民泊事業を営むには、民泊新法、建築基準法、消防法といった各法に定められる基準を満たす必要があります。
民泊可能物件はどう探せばいい?
こうした民泊可能物件は、以下の3つの方法で探すことができるので具体的に紹介していきます。
不動産会社で民泊可能物件があるかどうか探してみる
不動産会社は主に一般賃貸物件の仲介を行っており、候補となる物件を数多く取り扱っている可能性があります。しかし、民泊可能物件のみが対象ではないので、相談時に民泊用の物件を探している旨を忘れずに伝えておきましょう。不動産会社の担当者は、利用者の細かな要望をヒアリングし、専門のルートを活かして条件に合った物件をピックアップしてくれます。ポータルサイトで取り扱っていない物件が見つかることも少なくありません。
ただし、不動産屋によっては、民泊可能物件にあまり明るくないケースも考えられます。物件探しで本当に頼れる業者かどうか、自身で最低限の下調べをしておくのがおすすめです。また、郊外の民泊物件を探している場合は、小規模でも長年地元に根差して独自のパイプを有する業者の方が、かえって好条件の物件を保持している可能性があります。
民泊専門のポータルサイトで探してみる
民泊ビジネスの普及とともに、民泊専門のポータルサイトも充実してきています。取り扱い物件は全て転貸可能なものばかりなので、希望物件を見つける際に事前確認の手間が省ける点も助かります。エリアや物件タイプなど豊富なデータベースの中から、好みの検索条件で絞り込みながらリサーチすることが可能です。他者に頼ることはできませんが、さまざまな条件ごとで比較検討し、じっくりと理想の物件を探したい人にはおすすめです。
ただこの探し方は、自分自身の判断に依存するウェートが大きいので、一般的な不動産事情なども自ら積極的に把握しておく姿勢が求められます。さらに、同時に不特定多数の閲覧者が訪れるポータルサイトは、好条件の物件があれば瞬く間に借り手がついてしまう可能性があります。
民泊代行会社や民泊管理会社で探してみる
民泊物件探しの選択肢として、民泊代行会社や民泊管理会社も増えてきています。民泊代行会社は、民泊可能物件を業務の主力として扱っているので、それだけ民泊に適した優良物件を揃えているケースも多いです。民泊専門ということで、実績のある会社の場合、民泊用に物件を紹介するよう大家側から積極的に依頼する傾向があるようです。また、民泊に関わる法律事情や経営ノウハウなどにも精通しているので、民泊運営未経験の利用者にとって頼れる相談相手にもなるでしょう。
需要が増えている民泊!運営するのに適した物件を見つけよう
民泊運営が可能な物件を探す方法は、不動産会社、民泊専門ポータルサイト、民泊代行会社の利用といった豊富な選択肢が揃っています。もちろん1つの探し方に固執するのではなく、複数のルートを併用して探すやり方もおすすめです。自身のスタイルに合った方法で民泊に最適な物件を見つけ、需要が増えている民泊の運営にチャレンジしていきましょう。